「渚にて」1957年作のSF小説

読書が好きで、時代小説、ミステリーからビジネス書まで、本をよく読みますが、タイトルの帯に、「モールス信号」という言葉があるのに気づいて、この本を手に取りました。

1957年に書かれたSF小説で、第三次世界大戦で核兵器を打ち合い、人類が滅亡、という話です。この時代の核戦争への危機感が、人類の滅亡に向かう最後の時間を書くことで、伝えられてきますが、今読んでも、読み応えのある本でした。

北半球で核兵器が大量に使われて街が破壊された上、北半球のすべての地域が放射能に汚染されて人類が生存できなくなった時に、南半球はまだ、その影響を受けておらず、そこに到着した原子力潜水艦が、既に人類が生存していないはずのアメリカから発信されているモールス信号を調べに行く、というストーリーが、話の真ん中あたりの山場になっています。これ以上は、ネタバラシになるので書きませんが、興味がある方は、どうぞ。

今なら、5MHz帯のモールスっていう設定にはならないだろうな、というような突っ込みは置いておいて、読み終わった後に、ウクライナやガザで戦争が起きている今、一歩間違えば、この小説のようなことが起きないとは言えない、と思うと、ぞっとするとともに、核戦争を現実の恐怖と感じることが、この小説が書かれた時代よりも、すっかり薄れてしまっているのではないか、と思いました。

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ミシガン州に仕事で単身赴任で3年暮らすことになった時に、無線と野鳥-Great Lakes State-と題してこのHPとブログを始めましたが、2020年1月末に帰国になり、改めて、この題名で再開しました。このページのBlogの他、上部のMENUのリンクにアメリカの時の情報も残しています。< de JA1AGG, also WJ6J >

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