TS-480/TS-2000/ IC-7100でFT8

TS-480 FT8設定 (WSJT-X, microKEYERII) 追記:TS-2000

TS-480HXをFT8で使用していますが、背面からのAF入力の設定で注意することがあるので、備忘録として公開します。インターフェースにmicroHAMのmicroKEYERIIを使用しています。

1)TS-480HXの設定(追記:TS-2000のACC2信号入力について)

接続:背面のDATAコネクターの⑤のAF入力にAF信号、RS232端子でCATをCONTROLします。(miroHAMの専用のケーブルを使用)

 ★この入力端子は、PTTの入力をどこに入れるかによって、遮断される場合があるので注意が必要です。例えば、MICのPTTを押すと、背面の入力は遮断され、AFの信号はMIC(前面)からの入力となるので、MIC端子のPTTを使わないようにする必要があります。

 ★追記:下にTS-2000の取扱説明書のP85のコピーを付けましたが、PCコントロールのコマンドで送信の切り替えをすると背面のACC2のオーディオ入力が遮断される、という記述があります。WSJT-XやJTDXでPTTをCAT設定するとACC2の信号が遮断される、ということで、PTTをCAT以外に設定する必要があります。私は、PTTをRTSで別信号で送るようにしましたが、VOXを使うのも一つの手かもしれません。疑わしい問題が起きているようなら、まず、WSJT-XのPTTをCATからVOXに変えて、VOXまたはMOX(手動)でTX状態にして音声信号が出るかどうか試すとよいと思います。WSJT-Xの信号がRIGに入らなくて、この原因にたどり着くのに時間がかかりました。


TS-480の設定

MENU:46 AF入力レベル設定 4-5ぐらい
    47 AF出力レベル設定 4-5ぐらい
    56 COMポート通信スピード Defaultの9600でもよいと思いますが、数字を確認必要
    60 外部入力端子からのVOX送信 VOXを使うなら、ON

2)MicroKEYERIIの設定:TS-480

CATのみを設定し、専用のPTTは割り当てていません。(Remote端子等にPTTを割り当てると、DATA端子のAFが遮断されるので注意が必要です):TS-2000はCATでPTT動作するとACC2が遮断されるので注意。


余談ですが、私は、Logger32を使用しているので、2ndCATをLogger32に割り当て、CWもLogger32のCWマシーンに割り当てています。microKEYERIIは、CATを二つ設定でき、助かります。

よくICOMのRIGでWSJT-xとLogger32のCOMポート共有のエラーという話を聞きますが、microKEYERIIは別のポートを設定できるので、問題は起きていません。3つ以上のCOMポートが必要な場合も、Collisionの起きやすい組み合わせを別ポートとし、Slave的なソフトには、どちらかのCOMポートからVSPE等でシェアすることで問題を回避できると思います。元々microKEYERIIはリニアやANT切り替え器等の外部機器を直接制御する機能を持っていますが、Logger32にも出力の機能があります。RIGを複数接続して切り替える時はLogger32の出力を使うと設定の変更が不要で便利です。SDRをサブ受信機として周波数情報を共有、という目的で、Logger32からSlaveでCAT出力をして、FlexのSDRのRIGを制御できます。

Audio SwitchingのTABで、FSK/DIGITALのLine inputを選択 (RigにMICを接続せず、microKEYERIIからのMIC端子への線も外しています)

3)WSJT-Xの設定

Rig: TS-480

CAT Control:microHAMと同じCOMポートナンバー、ボーレート

PTT:CAT

Transmit Audio Source: Rear/Data

(PTTをVOXで使用することも可能)

★前述の通り、MICのPTTやRemote端子のPTTを接続して設定をすると、DATA端子のAF入力が遮断されるので注意が必要です。

★前述の通り、TS-2000ではPTTをCATにするとACC2の入力が遮断されます。PTTをRTSにし、MicroHAMでPTTに別のCOMポートでRTSを設定しています。

IC-7100 FT8設定 (WSJT-X,microKEYERII)

IC-7100をFT8で使用する設定を、備忘録として公開します。 IC-7100とmicroHAMのmicroKEYERIIを使用しています。

1)IC-7100の設定

接続:背面のACCコネクターの⑪のAF入力にAF信号、Remote端子でCATをCONTROLします。(miroHAMの専用のケーブルを使用)

SETー外部端子ーACC/USB出力選択 AF

       -ACC/USB AF出力レベル 50%ぐらい

       -ACC変調入力レベル 50%ぐらい

       -変調入力(DATA OFF) ACC

  -外部端子-CI-VーCI-Vボーレート 9600(AUTO以外で設定

   ★CATは、USB出力との併用はできないようです。私は、USBケーブルは使わず、Remote端子とACC端子で接続しています。

   ★Micro KEYERIIを使わない場合は、USB出力でCATとAudioを使用できます。Micro KEYERII使用のメリットは、オーディオレベル調整がMKIIパネルで簡単にできること、MKIIが2ndCATが可能でCWやほかのPTT制御もできること等です。

   ★USBのオーディオは便利ですが、私のIC-7100はある日突然PCからの信号で出力をしなくなりました。あるOMから、RIG内蔵のオーディオのChipは故障しやすい、と聞きました。


2)MKIIの設定

基本的にTS-480と同じですが、RIGをIC-7100を選び、ボーレートを合わせる。

私はTS-480の設定と同様に、2ndCATをLogger32に割り当て、CWもLogger32のCWマシーンに割り当てています。microKEYERIIは、CATを二つ設定でき、助かります。(よくICOMのRIGでWSJT-xとLogger32のCOMポート共有のエラーという話を聞きますが、microKEYERIIは元々別のポートを設定できるので、問題が起きません)

3)WSJT-Xの設定

TS-480と同じですが、RIGをIC-7100を選び、ボーレートを合わせる。