WでのHAM Life

Wでの運用をして気が付いたことなど。

1)QSLカード

こちらに来るまで知らなかったので、非常に驚いたのは、WのビューローはDXのみで、国内QSLは、自分でDirectで送るしかない、ということです。DXからのQSLは各エリアのビューローに仕分けられ、ボランティアで各局への仕分けをします。各局はエリアのビューローにSASEを送り、QSLを受領する仕組みです。多分、JAとたくさんQSOしている局は、W国内よりもJAからのQSLの方がはるかにたくさん受け取っているのではないか、と想像します。日本の国内ビューローの将来はどうなるでしょうか?

2)バンドプラン

免許クラスによる運用できるバンドの制約は、日本でもあります(20mは2アマ以上など)が、Wでは、各バンドの周波数もクラスで制約があります。例えば、15mバンドは、CWはGeneral/Advancedは21.025以上、SSBはGeneralは21.275以上、 Advancedは21.225以上です。(Extraはすべての周波数OK) 15mや20mバンドでもしCQを出すなら、下のクラスの局も呼べる025以上の方が良いかもしれません。10mとWARCバンドはクラス別の周波数制限がありません。尚、30mバンドは出力200Wに制限されています。

3)設備

いわゆる包括免許制度で、免許を取得すれば、日本のような局免許申請・変更というような制度はないので、FCCのRuleに従っている前提でいつでも無線機を変えたり、人の無線機を借りたりできるのは、とても簡単で良いです。自作や古い機械のレストアも盛んですし、QRPやSDRなどではたくさんの選択肢があり、無線の楽しみが大きく広がっていると感じます。簡単には変えられない制度だと思いますが、日本のアマチュア無線という趣味は、こういう制度の制約で、アメリカのHAMの無線への興味と比べて自由度が非常に低くなってしまって、愉しみが限られている状況にあることを改めて実感します。


4)コールサイン

試験に合格して割り当てられたコールサインはAC8YXというコールでした。この2文字x2文字コールは、Extra級への割り当てですが、Vanityという制度でExtra級を持っていれば、1文字x2文字、2文字x1文字のコールサインを申請できます。また、数字は、最初の割り当ては住所と一致しますが、Vanityで申請するコールはコールエリアには関係なく取得できます。私の場合には、かっこいい1x2か2x1のコールにしたいと思いながらも、ミシガンに居るのも赴任の期間と思い、どのエリアのコールでも良いから何か気に入ったコールがないか、と探しました。
( http://www.ae7q.com/query )

このLinkで割り当てが可能なコールサインを探すことができます。空きのコールサインがあってそこから探す、ということではなく、この先、割り当てが可能になるコールサインのリストから、お目当てのコールを決め、その当日に申請して、後は抽選の結果待ち、です。抽選がないこともあれば、10倍以上の人気のコールもあります。WJ6Jというコールは、JAのJが入っていて良いかと思いましたが、CWでW1BJと間違えられることが時々あり、もう少しよく考えれば、と思ったりしています。