STEPPIR DB18Eを使用して3年

Wへの単身赴任から戻って、2020年の8月に、DB18Eをメインのアンテナとして再開しました。1年後に一度ブログで、印象を書きましたが、それからさらに2年。QSO数は5000ぐらいだと思いますが、その後の状況など。

①性能について
これは、1年目に書いた印象から大きくは変わりません。40/30mのビームの威力はあり、FT8の恩恵は大きいですが、DXCCのWKDは40mで218,30mは273まで来ました。そしてハイバンドですが、もちろん、3エレなので多エレメントの局には負けますが、それなりに満足できる性能と実感しています。自分だけが聞こえないという状況は、それほど多くない印象です。もちろん、ベアフットでやっているので、応答率は低いですが、アンテナのせいではないので。フルサイズのアンテナがタワー上に単独で上がっている、という条件を作れるのは非常に良いのだと思います。一番良いと感じるのは、17m辺りで、ブーム長とマッチが良いのかもしれません。

②特に良い点
SWRが低い、というのが元々この構造の目的ですが、SWRだけでなくゲインや指向性も運用する周波数で最適なのは良い(ゲインが最適を実測出来ているわけではないですが)と思います。トラップの欠点は、調整した周波数から離れると、トラップの共振から外れて、アンテナ全体の効率が落ちる、という話をOMから聞いています。
また、SP/LPの切り替えが一瞬、というのは、思った以上に大きなメリットで、AFなどの珍局を早く拾うのには、効果的だと思います。
強風の台風も数回は経験していますが、ANTのダメージは幸い受けていません。

③問題
長所は多く、このアンテナをとても気に入っていますが、問題がないわけではありません。
まず、日常では、SWRは、最初の調整から半年ぐらいで、バンドによって少しずれが出てきて、適宜、調整をしています。特定の周波数とか、180°モードだけとか、でこの現象が起きるので、材料の劣化で全体的に、ということでもないようなので、何故、ずれるのか、よくわかりません。SWRが1.0から1.3-1.4程度に変わる程度なのですが、調整時は、一度出荷時デフォルトに戻して、再調整にしています。手間はかかりますが、エレメント長がばらばらにどうなったか分からなくならないように、という考えで、頻繁には必要ないので、大きな問題ではないのかと。
そして、故障ですが、これまで、部品交換までに至ったトラブルが一回。DIRのEHUを交換しました。7MHzのRADになるエレメントですが、7MHzのSWRが∞になり、交換となりました。ただ、同時に、同軸切替器(どのエレメントをRADにするかを決めて、切り替える)も交換したので、もしかすると、こちらの問題だったかもしれません。困るのは、DIRとかREFのEHUは、ブームの先なので、自分でタワーに登っても手が届かず、業者さんに高所作業車を使った作業をお願いしないといけないところです(時間とお金。泣)

それ以外は、原因不明&復旧、という症状のトラブルで、1年に一回ぐらい経験しています。起きることは、SWRが∞になって、一度リセットしたら直る、とか、BiモードがSWR下がらないとか、で、起きると暫く散発し、その後、症状が出なくなる、という感じです。都度コントローラーを修理確認したりしていますが、幸い、代理店のBEAMQUESTの土佐さんは、非常にレスポンス良く対応いただけるので、その点はとても安心です。

④そして、今後
黒点数が上昇してサイクルのピークが近づき、ハイバンドでバリバリ楽しみたい、という点では、ハイバンドをもっと多エレメントにしてみたいとも思うこともあるのですが、①②に書いた状況から、それに踏み切る計画は立てていません。今の構成から変えるとすると、3.5MHzのCD78jrを他のアンテナ(バーチカルか、スローパー?)に変えることの方がPriorityが高いかな、という感じです。

DB18Eの長期使用でのトラブルは、アメリカでのCommunityの会話で、水漏れ、リレーの劣化、モーターのトラブル他、投稿されており、いつかその日が来ると覚悟は必要と認識しながら、まだ少し先だと信じています。その時には、国産の工人舎も選択には入ることになるとは思います。

AGG - HAM ぶ LOG -

ミシガン州に仕事で単身赴任で3年暮らすことになった時に、無線と野鳥-Great Lakes State-と題してこのHPとブログを始めましたが、2020年1月末に帰国になり、改めて、この題名で再開しました。このページのBlogの他、上部のMENUのリンクにアメリカの時の情報も残しています。< de JA1AGG, also WJ6J >

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