ANALOGとDIGITAL
無線の世界でDSPやSDRの最新のリグ、QSOでもFT8等のデジタルモードの人気で、デジタルは身近ですが、無線でいうと真空管時代の遺物ともいえるOM-1というフィルムカメラを買ってから、アナログにハマっています。
デジカメのメリットは無線以上に明快で、高精細な写真を撮りたいだけ撮れて、見るのも簡単。加工もパソコンで楽しめる上に、ネガの保管もアルバムに貼る手間もありません。それなのに、何故銀塩フィルムカメラにハマるのか?
デジカメより良い写真が撮れるということはなく、自己満足でフィルムの味が出てる、なんて思っているわけで、ハマる理由は撮る写真の出来のみではないようです。フィルムを入れて、焦点を合わせ、露出計を見ながら絞りとスピードを合わせてカシャッ。フィルムを取り終えたら、フィルムを巻き戻して、カメラ屋さんで現像。昔は当たり前のステップでしたが、今となっては、手間のかかる不便なことです。多分、この不便さが重要で、デジカメのようにたくさん撮っていいものを選ぶ、その場で撮り直す、ことはできないので、シャッターを押すときに色々なことを考えます。そしてその結果を時間が経った後から確認。このスローなステップが楽しみを何倍にもしているのではないか、と思うのです。
無線も写真も趣味なので、楽しいかどうか、ですが、考え、工夫し、そして失敗したり、少し良くなったり、そういう小さいことがとても楽しく、ハマっています。今日も次はどんな写真を撮ろうか、どこに行こうか、フィルムは何にしようかな、など、撮る前から楽しんでいます。
晩秋の代々木公園 OM-1/28mmF3.5
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